このガイドで得られること
- 多くの清掃事業者は、実原価を計算せず競合の料金を真似た結果、20〜40%低く請求しています。
- 人件費は作業者1人あたり時給$40〜$80で計算し、顧客には利益率を守るため定額で提示すべきです。
- 徹底清掃は初回の作業負荷が大きいため、通常清掃より30〜60%高くなります。
- 3ベッドルーム住宅は市場により1回$150〜$300が一般的です。
この記事のポイント
- 勘に頼らない: (人件費+経費+利益)の計算式を使う。
- 部屋数ベースが分かりやすい: 住宅顧客は時間よりベッド数・バス数で考えます。
- 定額制が売りやすい: 顧客は最終金額が見える見積もりを好みます。
- 安売り厳禁: ディープ清掃は、実際の労務を逆算すると1人あたり時給 $40〜$80 に収めたい案件が多いです。
価格設定、合っていますか?
清掃業の立ち上げで最も悩むのが料金設定です。『この価格で十分に稼げているのか?』
高すぎれば失注、安すぎれば疲弊。正解は一つではなく、家の広さ、初回か定期か、追加作業、そして自社の労働時間管理で変わります。
ここでは、実際に顧客が理解しやすい住宅向け価格の組み方を、部屋数、清掃種類、追加オプションごとに整理します。
2026年の平均料金相場
| 料金方式 | 平均相場 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 時間制 | $40〜$80 / 時間 / 1人 | ディープ清掃、散らかり、初回訪問 |
| 定額(1件) | $150〜$300(3ベッド/2バス) | 定期メンテナンス清掃 |
| 退去後・空室レート | $0.10〜$0.17 / 平米 | 退去後・空室 |
部屋数別のハウスクリーニング料金目安
| 住宅サイズ | 通常清掃 | ディープ清掃 | 定期割引 |
|---|---|---|---|
| ワンルーム / 1ベッド | $80〜$120 | $130〜$180 | 10〜15%引き |
| 2ベッド / 1バス | $120〜$160 | $180〜$240 | 10〜15%引き |
| 3ベッド / 2バス | $150〜$220 | $220〜$320 | 10〜15%引き |
| 4ベッド / 2+バス | $200〜$280 | $280〜$400 | 10〜15%引き |
| 5ベッド / 3+バス | $280〜$380 | $380〜$500+ | 10〜15%引き |
| アパート(1〜2部屋) | $90 – $140 | $140 – $200 | 10〜15%引き |
| 2階建て(3〜4部屋) | $180 – $280 | $260 – $400 | 10〜15%引き |
実際の金額は、家の状態、地域、洗濯や食器洗いなどの追加作業が含まれるかで変動します。
面積別のハウスクリーニング料金
| 住宅面積 | 通常清掃 | ディープ清掃 |
|---|---|---|
| 93㎡未満 (〜1,000 sqft) | $100〜$150 | $180〜$250 |
| 93〜140㎡ (1,000–1,500 sqft) | $130〜$190 | $200〜$290 |
| 140〜186㎡ (1,500–2,000 sqft) | $160〜$240 | $250〜$350 |
| 186〜232㎡ (2,000–2,500 sqft) | $200〜$300 | $300〜$420 |
| 232〜325㎡ (2,500–3,500 sqft) | $250〜$380 | $380〜$520 |
| 325〜465㎡ (3,500–5,000 sqft) | $350〜$500 | $500〜$700+ |
面積ベースの料金は大きな住宅に最適。一般的には部屋数のほうが分かりやすいため、多くの清掃業者は部屋数で見積もりを出します。
時間制 vs 定額:どちらが良い?
時間制はリスクが少ない方法。 汚れがひどい場合でも時間分の報酬を確保できます。ただし、顧客は最終金額が分からない見積を嫌います。
定額は顧客に好まれますが、事業者側のリスクが高い。 $150の見積で6時間かかった場合、時給は$25です。
そのため、多くの住宅清掃業者は内部では時間計算を行い、外向きには定額で売ります。
ハウスクリーニングの時間単価はいくらか
| 体制 | 時間単価(チーム全体) | 目安の住宅 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 1名(単独) | $40 – $60 / 時間 | 2部屋:2〜3時間 | 新規顧客や未訪問の住宅 |
| 2名チーム | $70 – $110 / 時間 | 3部屋:1.5〜2時間 | 定期ルート。速さが利益を守る場合 |
| 3名チーム | $100 – $160 / 時間 | 4部屋:1.5〜2時間 | 大型住宅と初回清掃 |
| 1件あたり最低料金 | $100 – $150 | サイズ問わず | 小規模案件の移動・準備分をカバー |
これらはチーム全体で経過1時間あたりに請求する金額であり、作業員1人あたりではありません。2名チームの行は現場の2人分の合計です。原価の下限は作業員1人に支払う額から出し、顧客には定額で提示します。
収益シミュレーション例:3ベッドルームの定期清掃
| 指標 / コスト項目 | 金額 | 売上比 |
|---|---|---|
| 案件売上 | $180 | 100% |
| 人件費 (2時間 @ $35/時間) | $70 | 39% |
| 消耗品・移動費 | $18 | 10% |
| 粗利益 | $92 | 51% |
2026年において、高収益な住宅清掃会社を目指す上での目標ベンチマークは、粗利益率50%以上です。
ハイブリッド戦略
初回は時間制で基準を把握し、2回目以降は定額に切り替えるのがおすすめです。
初回の未知リスクを守りつつ、以後は顧客にとって分かりやすい定額へ移行できます。
定期売上の予測可能性分析
| 顧客タイプ | 売上パターン | LTV & 解約リスク |
|---|---|---|
| 単発ディープ清掃 | 予測困難かつ不定期 | 高い解約率、低い顧客生涯価値 (LTV) |
| 毎週の定期清掃 | 安定かつ極めて予測しやすい | 低い解約率、最大の顧客生涯価値 (LTV) |
| 隔週の定期清掃 | ボリュームと頻度の最適なバランス | 低い解約率、高い顧客生涯価値 (LTV) |
| 毎月のみ | 予測可能性はわずか | 中程度の解約リスク |
初回清掃と定期清掃の価格差
初回清掃は、定期清掃より高く設定するべきです。
初回は、溜まったほこり、石鹸カス、キッチン油汚れ、片付けの摩擦などで、同じ家でも作業時間が長くなります。
定期清掃は、すでにメンテナンス状態に入っている前提なので、同じ家でも利益を守りやすくなります。そのため、初回基準より10〜15%低い価格を定期料金として出す業者が多いです。
- 初回清掃: 最も工数リスクが高く、最も高い価格
- 週次 / 隔週の定期清掃: 最も時間が読みやすく、割引しやすい
- 月1回清掃: メンテナンスとディープ清掃の中間価格になりやすい
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ディープ清掃と通常清掃の違い
通常清掃とディープ清掃を同じ料金にしてはいけません。
通常清掃は、日常メンテナンス前提の作業です。ディープ清掃は、浴室やキッチンの蓄積汚れ、巾木、細部、放置面の手作業が増えます。
ここを同じ単価にすると、ディープ清掃で利益が急速に崩れます。
- 通常清掃: ほこり取り、掃除機、モップ、キッチン・浴室リセット
- ディープ清掃: 蓄積汚れ除去、細部、縁、トリム、手作業が多い
- 退去後清掃: 通常の定期清掃よりも空室案件に近い扱いで別価格にする方が安全
新築・リフォーム後クリーニングの料金
工事後清掃は「手間の多いディープ清掃」ではありません。価格の出し方は2通りあり、意図的に上下で挟む形になります。通常料金の2〜3倍、または1平方フィートあたり $0.30 〜 $0.50 です。通常清掃で $200 の 2,000 平方フィートの住宅なら、倍率では $400 〜 $600、平方フィート方式では $600 〜 $1,000 になります。粉塵が新しく他業種がまだ現場にいるうちは上限寄り、引き渡し後の最終確認なら下限寄りで見積もります。
理由は微細な粉塵です。石膏ボードや研磨の粉は数時間かけて空気中から落ち続けるため、同じ面を二度以上拭く必要があり、フィルターもすぐ詰まります。二度目の拭き上げは現場で気づくのではなく、最初から見積もりに入れます。
窓や住宅設備のシール・粘着跡の除去、塗料やモルタルの曇り、廃材の搬出は別料金にします。工事後清掃の利益を静かに削るのはこれらの項目です。
施主や工務店が許すなら段階ごとに見積もります。躯体後の粗清掃、設備設置後の仕上げ清掃、引き渡し前の最終確認です。守りにくい一本の金額より、三本の小さな請求のほうが通ります。
追加作業の料金目安
| 追加項目 | 料金目安 | 補足 |
|---|---|---|
| オーブン内部 | $25〜$50 | 油汚れが強い場合は高め |
| 冷蔵庫内部 | $20〜$40 | 退去後やディープ清掃と相性が良い |
| 窓内側 | 1枚 $5〜$10 | アクセス条件と状態で変動 |
| 洗濯 / たたみ | $15〜$40 | ベース価格と分ける方が安全 |
| ベッドメイク / リネン交換 | 1台 $10〜$20 | 定期顧客でよく使う追加項目 |
| 食器洗い | $10〜$25 | ベース料金に黙って含めない |
追加作業は見積もり上で分けて見せる方が、ベース価格を守りやすく、説明もしやすくなります。
部屋別・作業別の料金
| 部屋・作業 | 通常清掃 | ディープ清掃 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 浴室(フル) | $25 – $45 | $45 – $75 | シャワー、水垢、目地に最も時間がかかります |
| トイレのみ | $15 – $25 | $25 – $40 | 便器と洗面のみなら短時間 |
| キッチン | $35 – $60 | $60 – $110 | オーブン・冷蔵庫の内部は含みません |
| 寝室 | $20 – $35 | $35 – $55 | ベッド下・クローゼット内は加算 |
| リビング・ダイニング | $20 – $35 | $35 – $60 | 幅木・ブラインドは加算 |
部屋ごとの合計は住宅一括の料金より高くなりますが、それが正しい形です。一度でまとめて清掃する効率が失われるためです。部分作業のときだけ部屋単位で見積もります。
地域による料金差
ハウスクリーニング料金は、どの地域でも同じではありません。
大都市圏や沿岸部は、人件費、移動時間、駐車、顧客期待が高いため、全国相場の上限に寄りやすいです。中西部や南部の一部市場は低めでも、労務費と移動コストは必ず反映すべきです。
実務上は、全国相場を出発点にして、自社の人件費、移動距離、住宅の難しさで調整するのが最も安全です。
州・都市圏別の詳細(時間単価と米国市場の3ティアを含む)は米国の州別ハウスクリーニング料金相場をご覧ください。
- 高コスト都市圏: 全国相場の上限寄り、またはそれ以上
- 中間コスト郊外: 全国相場の中間帯
- 低コスト市場: 低めでも、最低受注額と移動採算は必ず守る
顧客を失わずに値上げする方法
物価は上がります。コストが上がれば値上げは必要です。
問題は値上げそのものではなく、利益が消えてから慌てて伝えることです。理由とタイミングが整っていれば、値上げは通常業務として受け止められます。
- 事前通知:30日前に知らせる
- 理由を説明:『高品質な資材と安定したスタッフを維持するため…』
- 自信を持つ:利益を出すのは当然のこと
見積もりを送った後のフォローこそが、見積もり金額そのものよりも重要
多くの清掃見積もりが失注するのは、価格が間違っているからではなく、フォローアップを怠るからです。期限切れの見積もり、予約確定の漏れ、請求対応の遅れによって、日々売上が流出しています。
顧客対応を自動化することで、見積もりのフォローアップ漏れを防ぎ、定期スケジュールの確保や未払請求書の回収を、手作業の事務オーバーヘッドなしで実現できます。

電話での即答見積はNG
電話での感覚見積はほぼ必ず安くなります。
部屋数、浴室数、追加作業、初回か定期かを基準にした標準化された見積ルールを持つべきです。
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関連記事:清掃業向けソフト比較(2026)
見積もりの作り方(ステップ別)
1. 見る前に聞く。面積、部屋数と浴室数、ペットの有無、前回清掃からの期間、単発か定期か。この5つの答えで価格のほとんどが決まります。
2. 現地を見るか、写真をもらう。時間がかかるのはキッチンと浴室です。広さより状態が効きます。放置された2部屋の住宅は、手入れされた4部屋より必ず時間がかかります。
3. 時間を見積もり、チーム単価を掛ける。想定の現場時間に、上表のチーム規模に対応する単価を掛けます。上表はすでにチーム全体の単価なので、人数を再度掛けないでください。出た数字は原価の下限であり、販売価格ではありません。
4. 追加作業は明細として見せる。オーブン内部、冷蔵庫内部、窓、洗濯。分けておくと基本料金を守れ、追加提案も説明しやすくなります。
5. 提示は定額ひとつ。顧客が買うのは価格であって計算式ではありません。定額で提示し、時間計算は自分の手元に残し、事前に見えなかった状態については再見積もり条項を入れます。
ハウスクリーニング料金計算ツールはステップ4を代行します。部屋数、浴室数、清掃の種類、頻度、追加作業から定額の初期見積もりを作ります。ステップ3は自分の作業です。送付前に、自分の想定時間とチーム単価に照らして確認してください。
よくある質問
ハウスクリーニングはいくら払うのが相場ですか?▼
ハウスクリーニングは時間制と定額制のどちらが良いですか?▼
ディープ清掃はどれくらい高くするべきですか?▼
オーブンや冷蔵庫内部は追加料金にするべきですか?▼
定期清掃に割引は必要ですか?▼
ハウスクリーニングの時間単価はいくらですか?▼
浴室の清掃はいくら請求すべきですか?▼
2階建て住宅の清掃料金はいくらですか?▼
工事後クリーニングはいくら請求すべきですか?▼
見積もりを送った後のフォローこそが、見積もり金額そのものよりも重要
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