HVAC事業が時給課金からフラットレートへ移行する理由
時給見積のままだと、収益は“作業時間”に縛られます。フラットレートは、会話の軸を時間ではなく価値・確実性・信頼に変えます。
フラットレートなら、着手前に金額が明確になり、現場での時間交渉が減り、利益管理もしやすくなります。
先にシートを使いたい場合は、HVACフラットレート価格表テンプレートをダウンロードしてください。このガイドでは数値の作り方を解説します。
関連ガイド:HVAC配車ガイド、HVAC見積フォローアップガイド。
HVACフラットレート価格表テンプレートをダウンロード
労務計算式、部材マークアップ、Good/Better/Best価格列を含む編集可能シートです。
免責事項
このテンプレートは一般的な参考情報として提供されています。法務・税務・規制要件は事業や地域によって異なるため、利用前に必ず内容を確認・調整してください。LeadDuoは特定の結果を保証せず、本テンプレートの利用に起因する損害について責任を負いません。
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フラットレート vs 時間+材料(T&M)
| フラットレート | 時間+材料 | |
|---|---|---|
| 着手前の価格確定 | はい | 多くは不明 |
| 技術者の効率 | 評価される | 評価されにくい |
| 価格トラブル | 少なめ | 多め |
| 見積スピード | 速い | 遅くなりやすい |
| 利益率の安定性 | 予測しやすい | 変動しやすい |
フラットレートの基本式
全タスクで同じ式を使います:フラットレート価格 = (労務原価 + 部材原価 + 間接費配賦) ÷ (1 - 目標利益率)。
競合価格のコピーではなく、自社の原価構造と目標利益率から価格を作ることが重要です。
ServiceHubを使う場合、この価格はサービスカタログに同期でき、予約・見積・請求で同じ数値を使えます。
タスク別の労務原価
時給だけでなく、税、労災、福利厚生、車両コストを含めた実質労務原価で計算します。
部材原価+マークアップ
マークアップはカテゴリ別に設定します。小額・高回転部材は高め、高額部材は相場整合を意識します。
間接費配賦
月間間接費を請求可能時間で割り、時間単位の間接費をタスク時間に配賦します。
目標利益率
住宅HVACでは純利益15%〜25%を目標にする事業者が多く、年2回以上の見直しが一般的です。
部材カテゴリ別の一般的マークアップ目安
| 部材カテゴリ | マークアップ目安 |
|---|---|
| コンデンサ、コンタクタ、センサー | 80% - 120% |
| モーター(ブロワー、コンデンサ) | 40% - 70% |
| 冷媒(1lbあたり) | 50% - 100% |
| 基板・制御系 | 30% - 50% |
| コンプレッサー | 20% - 35% |
保証リスク、再訪率、地域価格帯に合わせて調整してください。
価格表を5ステップで作る
実質労務レートを算出
税、保険、車両、間接費を含む実質時間単価から始めます。
タスク時間の基準化
最短時間ではなく平均時間を使い、準備・移動・変動も織り込みます。
部材をカテゴリ別に価格設定
カテゴリ別ルールで、過小価格と過大価格を同時に防ぎます。
Good/Better/Bestを設計
高単価修理は3案提示にすると承認率と平均単価の改善が見込みやすくなります。
6か月ごとに見直し
労務・部材・間接費前提を定期更新し、利益率の劣化を防ぎます。
ServiceHubでこれを自動化する
ServiceHubはフォローアップ、リマインダー、予約確認を自動化。手作業ゼロで売上を守ります。
2026年 HVACフラットレート参考レンジ
| 作業 | 一般的な価格レンジ |
|---|---|
| コンデンサ交換 | $109 - $179 |
| コンタクタ交換 | $129 - $199 |
| ブロワーモーター交換 | $395 - $595 |
| コンデンサファンモーター交換 | $349 - $525 |
| TXV交換 | $495 - $795 |
| エバポレーターコイル交換 | $895 - $1,495 |
| コンプレッサー交換 | $1,295 - $2,495 |
| ACチューンアップ | $89 - $149 |
これは目安レンジです。実際は自社原価、サービス品質、地域市場に基づいて設定してください。
フラットレート設計で多いミス
原価計算なしで競合価格を流用する
まずは自社の労務・間接費・目標利益率から価格を作り、競合価格は調整材料として使います。
全パーツを同じマークアップで運用する
カテゴリ別ルールに分け、修理タイプごとの利益健全性を維持します。
再訪率を時間見積に反映しない
平均作業時間に再訪影響を織り込み、実態に近い価格を作ります。
年1回以下しか更新しない
最低6か月ごと、重要な仕入れ・人件費変動時は即見直します。
移行計画:時給課金からフラットレートへ
価格が安定したら、配車最適化で生産性を上げます。HVAC配車・スケジューリングガイドを参照してください。
見積送付後は、HVAC見積フォローアップの運用で成約率を高めます。
1〜2週目
上位10作業のフラットレートを作成し、内部検証します。
3〜4週目
その10作業をフラットレートで提示し、承認率と作業別利益を追跡します。
2か月目
次の20作業へ拡張し、Good/Better/Bestの提示トレーニングを行います。
3か月目
価格表を全面運用し、定期レビューサイクルを固定します。
ServiceHubでフラットレート運用を標準化する
価格表は、見積・作業・請求で同じ数値を使って初めて機能します。
- 単一の価格ソース: 技術者・事務・顧客接点で同じ価格を使い、ズレを防ぎます。
- 承認率を上げる見積提示: 選択肢を明確に示し、手作業なしで見積を整えます。
- 見積の取りこぼし防止: 自動フォローアップで未決見積の停滞を減らします。
?FAQ:フラットレート料金
診断料(出張診断費)は別で取るべきですか?▼
想定より時間がかかった場合は?▼
価格表は紙で持つべきですか?▼
HVAC価格表はどの頻度で更新すべきですか?▼
目標利益率はどのくらいが目安ですか?▼
請求書で部材と工賃を分けて見せるべきですか?▼
Good/Better/Bestはいつ使うべきですか?▼
今週、HVAC価格表を作り切る
無料テンプレートに自社数値を入れて、見積運用を標準化しましょう。
