What you'll get from this guide
- 実質労務費、部材、間接費、利益率から最低価格を計算する方法
- 2026年の代表的なHVAC作業の参考価格帯
- 診断料、時間外料金、3段階提案の設計方法
定額料金とは何か
定額料金とは、作業開始前に定義された作業範囲に対して固定価格を提示し、顧客がその金額で承認する方式です。売っているのは時間ではなく、明確な作業結果です。
HVACではこれが重要です。時間+材料だけだと、よくある修理でも料金説明が長くなり、顧客は不安になり、現場のスピードも落ちます。
もちろん全案件を定額にする必要はありません。診断が読めない案件や変動の大きい案件は時間課金のままで構いません。繰り返し発生する仕事から定額化していくのが現実的です。
定額料金 vs 時間+材料
| 定額料金 | 時間+材料 | |
|---|---|---|
| 向いている案件 | 定型修理、点検、標準交換 | 不確定診断、複雑な設置、範囲が読めない案件 |
| 顧客体験 | 着手前に価格が確定 | 最終金額は時間と部材で変動 |
| 現場運用 | 見積が速く、交渉が減る | 説明や請求確認が増える |
| 利益管理 | 価格表を維持すれば安定しやすい | 案件ごとの差が出やすい |
競合価格ではなく、自社の最低利益ラインから作る
一番多いミスは、近隣競合の価格から始めることです。競合価格は市場感の確認には使えますが、原価計算の代わりにはなりません。
基本式は、実質労務費 × 想定作業時間 + マークアップ済み部材 + 間接費配賦、それを一マイナス目標利益率で割る形です。
その数字が、自社にとっての最低限利益の出る基準価格になります。
実質労務費
時給だけでなく、税、保険、福利厚生、車両、非請求時間を含めて計算します。
想定作業時間
最短時間ではなく、準備・片付け・通常遅延を含む平均時間を使います。
部材マークアップ
部材カテゴリごとに設定します。小物は高め、大物は市場整合を見ながら調整します。
間接費配賦
配車、事務、家賃、ソフト、集客などを請求可能作業に配賦します。
テンプレートから見たい場合は HVAC価格表テンプレート記事 を合わせて参照してください。
2026年の代表的なHVAC作業の参考レンジ
| 作業 | 参考レンジ | メモ |
|---|---|---|
| 診断 / サービスコール | $89-$149 | 修理承認時に充当する運用が多い |
| ACチューンアップ | $89-$149 | 保守契約の入口価格として使いやすい |
| コンデンサ交換 | $175-$350 | 地域差とサービスコールの扱いで変動 |
| コンタクタ交換 | $150-$300 | 定額化しやすい定番項目 |
| サーモスタット交換 | $150-$275 | 高機能型は上振れしやすい |
| イグナイタ交換 | $150-$300 | 比較的標準化しやすい |
| ブロワーモーター交換 | $350-$700 | 部材費が幅を作る |
| コイル洗浄 | $200-$400 | アクセス難度で変わる |
| 2トン新設 | $3,500-$6,500+ | 機器、ダクト、許認可、地域で大きく変動 |
これは米国市場向けの運用目安であり、公的平均ではありません。
ServiceHubでこれを自動化する
ServiceHubはフォローアップ、リマインダー、予約確認を自動化。手作業ゼロで売上を守ります。
HVACプライスブックの組み方
使われる価格表は、巨大で複雑なスプレッドシートではありません。現場で素早く参照でき、作業名、含まれる範囲、追加項目が明確なものです。
多くのHVAC事業では、修理や交換提案を3案構成にすると機能します。ベース案、改善案、プレミアム案です。顧客は一つの価格に反発するのではなく、案を比較して選びやすくなります。
- 顧客にも分かる作業名を使う
- 含む内容と含まない内容を明記する
- 時間外、休日、緊急料金は別ルールにする
- 診断料や配車ルールも価格体系の一部として設計する
時間外・緊急料金の考え方
| コール種別 | 一般的な運用 |
|---|---|
| 平日日中 | 基本定額 |
| 早朝・夕方 | 基本料金 + $50-$75 |
| 週末 | 1.25倍-1.5倍、または固定加算 |
| 祝日 | 1.5倍-2倍 |
| 当日緊急 | 基本料金 + $75-$150 |
大事なのは金額の細部より、社内で一貫して適用することです。
ServiceHubが役立つ場面
価格表は、現場が実際に使って初めて意味があります。ServiceHubは価格ロジックを記憶頼みから運用に移します。
- サービスカタログと価格ルールを保存し、毎回同じ基準で見積を作れる。
- 現場で総額を手入力せず、明細付き見積を固定ルールから作れる。
- 保守契約の定期課金を手作業なしで回せる。
- 未承認見積のフォローをAI FrontDeskで同じシステム内にまとめられる。
FAQ: HVAC定額料金
HVACの定額料金とは?▼
すべてのHVAC案件を定額化すべきですか?▼
2026年の診断料の目安は?▼
価格表はどのくらいの頻度で見直すべきですか?▼
ServiceHubで保守契約の請求はできますか?▼
HVAC価格表を実運用に落とし込む
ServiceHubなら、定額料金、明細見積、定期課金、見積フォローを一つの運用にまとめられます。
